自治体 | 香川県東かがわ市 |
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氏名 | 上村 一郎(ICHIRO UEMURA) |
生年月日 | 1980年6月10日 |
出身地 | 香川県東かがわ市 |
本事業開始日 | 2020年10月 |
参画を決めた理由は二つあります。
一つは楽器の調達です。吹奏楽の楽器は高価で、行政としても古くなったからすぐに買い替えようというのはなかなか対応しづらい現状があります。
東かがわ市は、香川県内で唯一の全域過疎指定をうけている自治体です。また少子高齢化ということもあり、財政面はなかなか厳しいところもあります。そういったあおりを子どもたちが受けてしまうこともあり、高価な楽器を買い替えることができない現状がありました。子どもたちの楽器不足をなんとかしてあげたいという気持ちがあり、楽器寄附ふるさと納税で解決できるのではないかと思いました。
もう一つは関係人口創出です。先ほども申し上げた通り全域過疎指定という状況に加え、東かがわ市には全国的に知れ渡っているような観光資源が無いため、交流人口創出は容易ではなく、今後いかに関係人口を創出してくかという課題がありました。
既存のふるさと納税も、おかげさまで多くの寄附を頂いておりますが、そこからもう少し踏み込んで関係人口創出に繋げられないかと考えていました。
我々だけの発想では楽器不足という現状と関係人口を創出するという課題を結び付けて考えることができなかったのですが、職員が楽器寄附ふるさと納税を見つけてきてくれた時に「これや!」と思いました。
東かがわ市が抱えている課題と楽器寄附ふるさと納税が見事にマッチしていたので参画することにしました。
一番驚いたのは非常に速いスピードで寄附をいただけることになったことです。
まだまだ取り組んでいる自治体が少なく、また四国初ということもあり、県内を中心にメディアに注目をいただいて、市内外や県外まで寄附をいただけたことは非常に嬉しかったです。
そして、何よりも嬉しかったのは子どもたちが喜んでくれたことですね。御礼の手紙を寄附いただいた方にお送りさせてもらっているのですが、それを読むだけでも相当嬉しかったのだなというのが伝わりました。「恩返ししたいです」が「音返ししたいです」と書かれていて、子どもたちもテンションが上がったのだなというのが見て取れました。
過疎がものすごく進んでいる地域で、子どもたちに「いかに夢を与えられるか、楽しい思い出を作ってもらえるか」というのは大きなポイントで、コロナ禍において、上向かない環境の中で吹奏楽をしている子どもたちにはうれしいニュースだったのではないかと思います。
このような形で市内外の方が、子どもたちを応援してくれるというのはとても心強く感じました。
ふるさと納税の本質を考えた時にぴったり当てはまるのではないかと思います。
音楽をされてきた方の楽器に対しての想いというは非常に強いものがあり、楽器という「モノ」だけではなく、楽器に染み付いた苦労や、楽しかった思い出も一緒に次の世代に引き継がれる。だからこそ子どもたちはそれを大事に使っていく。これはSDGsの「高度循環型社会」にも当てはまり、今の時代にはとても重要なことだと思います。
本来であれば東かがわ市に移り住んでいただけることが一番うれしいのですが、移住にはそれぞれのタイミングもあるのでなかなか難しいですし、じゃあ観光できてもらえるかどいうかというのも、まだまだいろんな工夫が必要なところもあります。
だからこそ東かがわ市に関心をもってもらうことが重要だと考えています。既存のふるさと納税もそうですが、寄附いただいてからどのようにつないでいくかが一番大きなテーマだと思います。
楽器寄附ふるさと納税は、寄附していただいた方と、寄附をいただいた学校や子どもたちが繋がりやすいのかなと感じています。
既存のふるさと納税に比べ、楽器という「モノ」を寄附することで、寄附者の方はどこに何を寄附したか、また寄附をいただいた子どもたちもなにを寄附いただいたか分かりやすく、目に見えた形で伝わり関係を構築しやすいので、ここの関係をどれだけ継続しているか、広げていけるかが重要だと考えています。
他の自治体では寄附楽器を使った演奏会などを行っていますが、東かがわ市でも開催をしたいと考えています。コロナ禍でどこまでできるかという問題はありますが、こういう時代なのでオンラインなど、いろいろなやり方を検討しているところです。まずはお礼のお手紙から始めていますが、今後東かがわ市としてなにができるかを探っているところです。
せっかくいただいたご縁ですので、これを大事にし、さまざまなアプローチを検討していきます。
年の4月から部署の改変を行い、地方創生やプロモーション、魅力発信をしていくグループを作りました。
コロナの影響で今年は実施できませんでしたが「ファンツアー」というのを企画しています。
ふるさと納税を中心としてさまざまな関係ができていますので、ご希望いただける方、ふるさと納税で寄附をいただいている方に、ぜひ一度東かがわ市にお越しいただき、「東かがわ市ってええな」って思っていただけるような体験していただくことを考えています。
楽器寄附ふるさと納税の本質である、子たちの笑顔や循環型という想いが繋がっていくことから、もっと他の「モノ」にも派生していけるではないかと思います。
楽器のほかにも子ども達が普段使うようなもので、なかなか子どもでは手に入りづらいもの、また寄附する方にもなにかしら想いがあるもの。その場面は学校だけではなく家庭でもいいので見つけられたらいいなと思います。
今回は楽器ということで、吹奏楽部の子たちの笑顔を増やすことができましたが、楽器以外にも派生していくことで違うところでも子どもたちの笑顔が増え、寄附者の方も喜び、またそれに携わらせていただける自治体も運営の方々も、今よりもっと多くの皆さんが幸せな気持ちになれるのではないかと思います。
東かがわ市はその名の通り香川県の東の端に位置しています。そのため関西から一番近いうどん県という立地が1つの魅力です。
その他にも香川県内で唯一となる動物園「しろとり動物園」があります。しろとり動物園はふれあいをテーマにしていて、園内ではウサギが足元を走っていくこともあり、動物を近くで感じることができます。
食は海の幸も山の幸も堪能できます。海の幸に関しては特にブリが有名で、ブリになるハマチを初めて養殖したのは東かがわの方です。今では「ひけた鰤」というブランド化されていて、刺身、漬け丼、しゃぶしゃぶどれも最高においしいです。
山の幸に関してはジビエがあります。自分で山に狩りに行き、調理までしてジビエを提供しているレストランもあり、イノシシ鍋、ジビエカレーやジビエウィンナーなどを食べることができます。
また、東かがわ市の海は波が非常に穏やかで、香川県の西部の海と比べると島がないため、目の前に波の穏やかな海が一面広がっている美しい風景をみることができます。最近では海を見ながらグランピングができる施設もあり、非常に人気のスポットとなっています。
山の方には温泉や宿泊施設、車中泊ができるスポットなどもあります。
このように東かがわ市ではライフスタイルや目的によってたくさんの選択肢があり、訪れる方、住まわれる方にとって非常に多様性のある町というのが特徴です。
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楽器寄附ふるさと納税実行委員会
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