楽器寄附ふるさと納税に参画した理由を教えてください
東神楽町は北海道で最も子どもの比率が多い自治体です。部活動の部員数の減少に悩む学校が多い中、特に東神楽中学校は部員数が多く、大編成(A編成)での演奏形態で活動をしています。
コンテストでも毎年のように北海道大会で金賞を受賞するなど、全国大会出場を目標として活動していますが、楽器の種類が少ないためレパートリーが限られてしまうという課題がありました。
また、古い楽器の修理に経費がかかり、新しい楽器を買うことができない状況でした。
楽器購入のためにクラウドファンディング等の手法を検討していたところ、「楽器寄附ふるさと納税」のサイトを見付け、導入に至りました。
実際に楽器寄附ふるさと納税を取り組んでみた感想を教えてください
全国から楽器の寄附をいただき、生徒も「自分たちを応援してくださる方が全国にいるんだ」という感謝の気持ちと、より一層頑張りたいという気持ちが高まりました。
この想いは、日々の努力から生まれる「心に響く音楽」として、広く伝えていってほしいと思います。
楽器寄附ふるさと納税の特徴はどんなところにあると思いますか?
ふるさと納税は「お金による寄附」ですが、楽器寄附ふるさと納税は「寄附者の方が大切に使用していた楽器を引き継ぐ」という点に大きな違いがあります。
いただいた楽器は、寄附してくださった方の音楽を愛する気持ちを次世代に繋げたい、眠っていた楽器を活かしてほしい、心から音楽を楽しんでほしいなどの想いが込められた、世界でひとつだけのプレゼントです。
寄附者の方の想いの詰まった楽器を届けていただくことで、多くの方々が町や町の子どもたちを応援してくれていることを、ふるさと納税とは違ったかたちで実感することができます。
本事業は寄附者様を関係人口に繋げる目的もありますが、いかがお考えですか?
東神楽町と関係がある方や、これを機に初めて知った方など様々な方がいらっしゃいます。楽器寄附ふるさと納税をきっかけに、東神楽町の子どもたちや東神楽町に興味をもっていただけることは、大変ありがたいことです。
また、東神楽中学校吹奏楽部の活動は盛んで、町民に人気の定期演奏会を行っています。今は新型コロナウイルス感染症の影響により演奏会を開催することはできていませんが、状況を見て寄附者の方にも演奏会のご案内を行い、さらに繋がりが増えればとても素敵なことだと思っています。
より多くの自治体が参加することで、この取組が広く知れ渡ることにもつながると考えます。
東神楽町では関係人口創出を目的とした他の事業展開はありますか?
通常のふるさと納税のほか、東神楽町の知名度アップや、ミニトマトやアスパラなどの特産品のPRを目的としたクラウドファンディングなどを実施したことがあります。
産物をブランド化した「種と実セレクト」事業を展開しており、オンライン物産展などに参加して、食べて使って地域を応援していただけるような取組を行っています。