Interview
with participating local government chiefs

参画自治体首長インタビュー

愛知県日進市
近藤 裕貴市長

愛知県日進市 近藤 裕貴 市長

MEYER PLOFILE

自治体愛知県日進市
氏名近藤 裕貴(HIROKI KONDO)
生年月日1969年5月8日
出身地愛知県日進市
本事業開始日2019年10月
楽器寄附ふるさと納税に参画した理由を教えてください

日進市では「音楽のまち」を掲げており、小中学校でも非常に音楽活動が盛んで、全国でもトップクラスの成果を収めています。
音楽のまちとして楽器寄附ふるさと納税に取り組むことにより、音楽を通して寄附者の方と子どもたちの交流ができるのではないかと思い参画することにしました。

なぜ音楽のまちなのですか?

元々吹奏楽が盛んだったこともあるのですが、音楽が持っている力に魅力を感じていました。
私自身高校時代をアメリカで過ごしていたのですが、アメリカのラジオはずっと音楽だけを流していて、家にいても車で移動しても、常に音楽が流れていました。
その時に感じたのはクラシックでもJ-popでも、音楽があることで自分が生きている瞬間がプラスアルファされると思いました。音楽があることで人生が彩られ豊かになると感じました。
音楽があることで市民の方の人生を少しでも豊かにすることができるのではないかと思い音楽のまちを掲げることにしました。

実際に楽器寄附ふるさと納税を取り組んでみた感想を教えてください

贈呈式で寄附を頂いた楽器を子どもたちに直接手渡したのですが、子どもたちがとても喜んでくれていたことが、とにかく嬉しかったです。
また、様々な地域から寄附を頂くことができ、こんなにも様々な地域から日進市を応援してくれているのだと感じることができ、とても嬉しく力になりました。
8月には寄附者の方をお招きして演奏会を行い、子どもたちが一生懸命演奏する姿をご覧いただくことができました。
今年は新型コロナウィルスの影響で吹奏楽部の大会が中止となってしまい、発表の場を失った生徒にとっては、非常に思い出深い演奏だったと思います。
子どもたちも寄附者の方も、市職員もすべての方が感動する素晴らしい演奏会になり、改めて音楽の力の素晴らしさを感じることができました。

楽器寄附ふるさと納税の特徴はどんなところにあると思いますか?

ふるさと納税はgive-and-takeだと思いますが、楽器寄附ふるさと納税はgive(与える)の意識が強く、自分のためにではなく誰かのためにという気持ちで寄附して下さる方が多いかと思います。まさにこれはふるさと納税のあるべき姿だと感じました。
寄附者の方の思いを受け取り、子どもたちに繋げる。子どもたちが感謝の思いを込めて演奏し寄附者の方へ繋げる。そうした思いの繋がりが、交流や関係人口の増加に繋がると思います。
そのように寄附者の方と交流することで、子どもたちに対しての教育的効果としても非常に有意義な取り組みだと思います。
子どもたちが喜び、寄附者の方や関わる人(市の職員など)もみんなが喜びを感じられることが非常に素晴らしいですね。

本事業は寄附者様を関係人口に繋げる目的もありますが、いかがお考えですか?

実は関係人口を意識し始めたのは、楽器寄附ふるさと納税がきっかけになっています。
市外の方が日進市を、日進市の子どもたちを応援したいと思い寄附して下さる。それをきっかけに子どもたちと交流が生まれる。お金ではない心と心が繋がることでパワーをもらえる。思いと一緒に日進市に関わっていただける。それがまさに関係人口なのだと感じました。

楽器寄附ふるさと納税に今後期待したいことはありますか?

もっと世の中に広げていって頂きたいです。日進市だけではなく多くの自治体に取り組んでもらいたいと考えています。
give(与える)の意識が日本全体で広がっていけたらそれは素晴らしいことですよね。
また、音楽をやったことがない人でも参加できるような取り組みができれば、もっとたくさんの方に参加してもらうことができるのではないかと思います。

日進市について教えてください

日進市は名古屋市と豊田市という大きなまちに隣接した場所にあります。
都会並みの利便性がありますが、自然も残されていてどこかほっとする、「暮らしにちょうどいいまち」です。
そのため平成の間だけで人口が倍になり現在は9万2千人の方が住んでいます。
また、昨年は愛知県内の市町村で寿命の長さが男女ともに1位になりました。これは医療などの環境だけではなく、心の豊かさも関係してくるのではと思います。
そのような良い部分を伸ばしていきたいと考えています。
市の取り組みの一つとして、お年寄りの方に人生をいきいきと過ごしていただけるように「いきいきシルバースクール」という取り組みを行っています。
お年寄りの方が子どもたちのように国語や算数の授業を受けたり、子どもたちと一緒に給食を食べたりすることができます。
子どもたちはお年寄りの方から「思いやり」を感じることができ、お年寄りは子どもたちからパワーをもらうことができる。日進市の皆さんがファミリーとして、みんながいきいきできるような取り組みです。
音楽のまちを掲げたこともそうですが、今後も住んでいる方が豊かになれるようなきっかけを作っていきたいと思います。
人間の価値観に合わせたまち、心に沿うことができるまち。そのようなまちづくりを目指しています。

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楽器寄附ふるさと納税実行委員会
運営事務局:0120-106-803

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